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真ん中~下位クラスの生徒が塾に通う意味

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上位クラス以外に通われている生徒のご家庭からの悩みでよく伺うことがあります。それは「上位クラス以外のクラスで塾に通う意味があるのか?」という事です。

私の回答としては通う意味は「ある」とお答えしています。

上位クラスは基本的に御三家、早慶志望の生徒を対象とした塾であり、教材もカリキュラムもそうした生徒を対象に作られています。これは間違いのないところです。そのため、主力級の講師たちは必然的に上位クラスに集中し、真ん中~下位クラスは実績の少ない若い講師が受け持つことが多くなります。すると、同じテキストを使っているのに、上位クラスとそれ以外のクラスで教え方が違う、回答へのアプローチが異なるという現象が起こります。当然、実績のあるベテラン講師の方が数多くの生徒を見てきた経験があるため、生徒のつまずきやすい箇所と正しい方向への導き方に習熟していることになります。そして、いわゆる教え方のうまい下手も出てきます。

ここまで読んでいただいて「やっぱり上位クラス以外は通う意味がないの?」と思う方もいるかもしれません。それにもかかわらず、私が塾に通う意味は「ある」とお答えしているのは、この状況を差し引いてもお釣りがくるほど塾の教材は良く出来ているものが多いからです。正しいアプローチでこの教材を活かしきる事が出来れば上位クラス以外の生徒でも目に見えて成績が伸びます。

現在、上位クラスで指導を行っているベテラン講師も、経験の浅い頃は下位クラスで実績を積んでいるわけですから、今は上位クラス以外のクラスで指導を行っていても、後に上位クラスで主力となる講師もいるわけです。そういう講師の指導を受けて伸びている最中の生徒は余計なことは考えず、そのまま講師についていくべきです。

しかし、良いテキストを使っているにもかかわらず成績が伸び悩んでいる場合、それは生徒を導くアプローチが間違っている事が考えられます。おおよそ3~6ヶ月の間で成果があがるかどうか?塾の学習では、この期間が目安となります。もし、この期間を経過して成績が伸び悩んでいるのであれば、そのアプローチでは成績アップは望めません。早急に何らかの対策を考える必要があるでしょう。